不動産購入のタイミング
不動産購入のタイミングは、いろいろあります。自宅の場合は、子供の成長に合わせてというのが一番多いでしょう。新築や中古、戸建やマンションなど様々ですが、人生においてそう何度もあることではないものです。地域の経済相場も相まって、長崎においては新築マンションが好調のように見受けられます。中古マンションも堅調です。戸建は、新築・中古に関わらずロケーションが重要視されますね。学校区や電車通り徒歩圏内など検討材料になっているようです。
長崎不動産物件事情
長崎市内では、中心市街地にマンションが新築されています。県外などから居住目的でそのような物件を購入する方は珍しいでしょうから、殆どが旧市街地からの住替えではないかと思われます。坂の街ならではの事情があるのかもしれません。実際のところ、旧市街地のとりわけ斜面地における空家・空地は増加しているように思えます。行政でも平成27年度からは、かなり本腰を入れて対策を立てるようです。はとのマークの宅建協会も協力するようです。
ところで、車が横付けできない土地はなかなか取引の対象になりづらいものです。従がって、かなり価格が下落している模様です。経済力学的には、そのような不利な条件の物件価格は、同様の場所にある賃貸物件(アパートや賃貸マンション)の収益還元価格のレベルに収斂されるものと思われます。例えば、1K・1DKで3万円/月のところ、一軒家なのでその倍弱として5万円/月と想定すると、年間60万円の収益を生むはずのものと考えられます。簡単な計算方法として15%で割り戻すという手法があります。満室賃料からの収益計算のときなどに役立ちます。詳しくは、別の機会に。結論としては、物件価格は、400万円になります。中古戸建の価格です。感慨深いものがありますね。勿論、車道から二・三軒目まではもっと価値が高まります。或いは斜面地であっても傾斜が緩やかな方が人気です。当然、土地の有効活用可能面積や建物維持の状態を加味されます。
別の側面として、需要と供給のミスマッチがあります。現在立ち並んでいる住宅は、高度成長期を経てバブル崩壊に至るまでの間、建築され続けたものです。そして今なお、戸建て住宅は、2階建てが主流です。2世帯住宅の建築もあるようです。しかしその間に家族構成は激変しました。核家族化が進み、子供も少なくなりました。本当にそんなに広い住宅が必要なのでしょうか?管理人などは、①小学校入学前の子供が一人までの住宅、②子育てがしやすい住宅(行政の手助けが必要!)、③子育てが終わって定年までの住宅、④老後の終の棲家、⑤介護を考慮した住宅などのカテゴリーをしっかり打ち出して、効率的に住み替えができて、尚且つ、地域の結びつきも損なわない方法というものがあると思っているところです。ちなみに、シングル向けの住宅は、供給過剰気味のようですから割愛しました。