一度あきらめてみる
一度あきらめてみる。「自宅を購入しようかな?」と思ったときの話です。うそのような話ですね。でも重要なことです。思い直してみるということです。それでもなお欲しいのであれば家族の皆様などと十分に話し合ってください。一般的に、大きな出費をするときは、現状維持バイアスがかかるものです。つまり「やっぱり、やめとこ」となるものです。そうならないときは、かなりの決意と資金の手当てがあるということになるのではないでしょうか。
不動産会社に相談する前に
不動産の空き状況からすると、人気のエリアを除いては、好みの物件は何とか探せるのではないかと思います。不動産会社などに相談する前に、以下をご検討ください。
- 自分で最低限の条件を書き出す。(間取り、戸建てorマンション、予算、エリア・校区、駐車場など)
- 家族や同居人で最低限の条件を書き出す。(同上)
- 10年後の姿(家族構成、収入状況、物件の近隣の大型都市計画など)を想像する。
- 20年後の姿(同上)を想像する。
- 住宅ローンを組む場合は、家計の分析を行い、ローン支払い可能額を算出してみる。
不動産会社には、「2」と「5」の情報があればよいでしょう。特に、エリアをある程度絞っていただくとありがたいものです。不動産の取引は、いつまでなら白紙解除できるのか、手付放棄が必要になるときや、違約金が発生するときなど様々な分岐点があります。少なくとも「契約」すれば、そのまま取引が滞りなく終了しない限りは、原則的にはペナルティがあるものです。思いのほか高額に上りますので、不動産会社に十分な説明を求めてください。
もう一度あきらめてみる
最後に、もう一度あきらめてみてください。不動産会社も仕事とはいえ、物件を探すだけ探して、売主や元付会社(売主から依頼を受けた宅建業者)などと散々打ち合わせをしたのちに、買主になるはずだった依頼者に「やっぱり、やめとこ」という現状維持バイアスを発動されると、大変な損害が発生します。宅建業法上、その損害金はもらいにくいようになっています。もう一度あきらめてみて、それでも購入の意思が固いようであれば、是非、お問い合せください。